臨時認知テストについて(2019年5月17日)


2019年4月某日、87歳の運転の車が暴走し、若い親子をはね死亡させる痛ましい事故が生じた。なんとも悲惨でかわいそうな事故だ。多分ブレーキとアクセルを踏み違えたのだろう。若いのに今からの人生がすべて消えてしまったのだ。

認知テストをパスしても急に認知のレベルが下がるそうで、こうなるともう人間の側に頼るのではなくて、メカニズムに頼るしかない。つまり対向に物体があればアクセルを踏んでもブレーキがかかる装置が現在開発され、私の車にも装置されているが、このような危険防止の装置を高齢者ドライバーに義務づけるといった処置が必要だと思っていたら、そのようなことの可否を検討していると新聞にも書いてあった。

認知テストは必要なのはわかるが、上で述べたように、何度違反すればとか、また鮫洲ではなく最寄りの教習所とかをテストの会場にするとかしてもらいたい。歳をとってもそれぞれがそれなりに用事があるのだから、個人の自由を上から縛るようなことはしてほしくない。

ただ、事故は高齢者ばかりではない。上の高齢者の事故の後すぐにトラックやバスの事故があり何人かが死亡した。運転者は両方とも高齢者ではなかった。データーによれば「交通事故の発生率は80歳以上も20代前半もほぼ一緒」と書いてあった(平松類『認知症の取扱説明書』、SB新書、2019年、246頁)。

2019年5月某日


呼び出しが来ないから、多分一回の違反では来ないかもしれないと今思っている。言い換えれば今度すればアウトだと思うから、極めて日々の運転は慎重だ。信号に注意、車線変更標識に注意などすごく神経を使っている。これが警察の狙いかもしれない。とはいっても、高齢者でなくても日常的に細かい違反は行われているから、何か高齢者をバッシングしているとも思ってしまう。高齢者でなくても結構死亡事故を起こす事故は毎日のようにニュースで聞く。2019年5月某日には車が歩道に突っ込み園児二人が死亡した痛ましい事故が発生した。それを起こしたのは60歳ぐらいの人だ。

こうなると高齢者事故者の臨時認知テストの意味はもうすでにないのだ。誰でもが車社会ではひどい事故を起こす可能性があることを示している。今回の事故で思うのは信号待ちの交差点の歩道をしっかりガードすることが必要だ。今回のように交差点で事故の発生は高いと思うし、そこでは何人もの人が信号待ちをしているから危険だ。その歩道を防波堤のような頑丈な防御ブロックが必要ではないだろうか。電車のホームに取り付けているガードと同じ考えだ。担当当局にはぜひ検討をしてもらいたい。