山谷の周辺


浄閑寺はまりや食堂から歩いて10分ぐらいのところにあり、地下鉄三ノ輪駅近くだ。
そこは別名投げ込み寺と言われる。安政2年(1855年)の大地震で死亡した身寄りのない多くの遊女が、大きな穴に投げ込み同然に葬られたことに由来する。吉原はその寺から歩いて十分ぐらいのところにあり、今も男たちの遊蕩の街となって、夜は華やかなネオンが灯る。
その寺には、そのような幸薄い女性を供養する納骨堂が建てられ、屋根には新吉原供養塔とあり、その下のお堂には骨壺が何百も安置されている。いつ頃のお骨かはわからない。なぜか収められている壁には格子のある窓があり、中の骨壺が見えるようになっている。なぜそうしたのかは私にはわからない。

   
   供養塔                       窓から見えるお骨     





カレー(10月某日)

カレーライスは抜群の人気だ。ずらりと販売前に並ぶ。一人二つも三つも注文する人がいるが、とても対応できないのでお一人お一つにしていただいている。40食しかカレーは作れない。
ボランティアの人数などのためだ。朝から夜まですればよいのだろうが、ボランティアの都合などでそれは無理だ。カレーはあらかじめ作っておく。
大鍋で作る。安くて、飯が多くて、うまいのでは誰でも買いたくなる。
この一週間梅雨のような雨の中にも買いに来てくださる。「二つ」と言う人には、「今日は雨だから遅くもう一度並んだら買えるかも」と。
今日は切れ目なしに売れ続く。
「しまった」、もうないのに売ってしまった。
まりやの弁当の仕組みは注文を聞いて、あらかじめお金を頂いて番号札を渡し、隣の窓口で弁当を提供する。
注文が先行するから、品物がなくても注文を受け付けるおそれがある。
二人は空の注文になってしまった。並んでいるお客さんに「60番さんすみません、カレーが切れてしまって、お魚弁当10円引きますからいかがですか」と恐る恐るうかがう。もう一人はお金を返すことになった。
カレーが切れると、後はゆっくりのペースで進む。窓口でおじさんが「俺、フランスに行くんだ」と。
この人は何度かフランスに行っているらしい。「何しに行くの」。作詞と演奏をするためらしい。
この間は競馬を見に行ってタクシーにぼったくられたらしい。
閉店の窓を閉めかけたら、常連が「ある?」とのぞく。残っていた品物がほぼ注文と符合したので、少しご飯をおまけしておしまいにした。雨にしては忙しかった。


一言、私達ボランティアはおじさんにおいしい食事を提供したいというキリスト教精神でしています。
 人間味あるキリスト教については「読書礼拝」をクリック、「山谷の読書会」もためになります。ご覧ください。

のり弁大盛り二つ


たまご焼き弁当の卵を焼いています。
最近大盛りが多い。それに見かけない人が結構来ている。ネットなどで見たのだろうか。
ドヤに泊まっているか、アパートか他所から来るかわからない。また取材しようと思う。
買い方の特徴は、大盛りの卵焼き弁当とのり弁の大盛りの二つとか、のり弁の大盛りとか多い。身なりはさほど厳しくないから、それしか買えない感じよりも、ご飯を買うのが目的のようだ。ここはのり弁とご飯だけと値段が同じだから。
のり弁は厳しい人用に作ったが、そうでない人も買うのは自由だから何とも言えない。
この地域がどちらかというと厳しい人たちが大勢集まっている地域だからそれはそれで良しとすべきだろう。
ただ、最近お米の献品が少なく、米のストックが少なくなりつつあるので、飯の量を少し減らすことにした。以前米のストックが多かったから飯の分量を多くしたので、今回は減らす。またストックが多くなれば増やす。それでも、飯の分量は普通のスーパーの倍はある。まあ―それがまりや食堂の売りなのだ。


色々と調理をしています。シスターも来ております。

◆パートさん募集◆



パートさんが今年の12月にやめられます。来年の1月からパートさんを探しています。

【日数、時間】一カ月に1回~4回ほど、朝9時45分から夜6時45分まで
【日給】11,000円、交通費込み。
【仕事内容】簡単な調理と雑用。ボランティアさんと一緒にします。
【資格】特に資格はいりませんが、女性、年齢制限なし、キリスト者であること
【連絡先】山谷兄弟の家伝道所まりや食堂までご連絡ください
     電話番号 03-3875-9167