カレー(10月某日)
カレーライスは抜群の人気だ。ずらりと販売前に並ぶ。一人二つも三つも注文する人がいるが、とても対応できないのでお一人お一つにしていただいている。40食しかカレーは作れない。
ボランティアの人数などのためだ。朝から夜まですればよいのだろうが、ボランティアの都合などでそれは無理だ。カレーはあらかじめ作っておく。
大鍋で作る。安くて、飯が多くて、うまいのでは誰でも買いたくなる。
この一週間梅雨のような雨の中にも買いに来てくださる。「二つ」と言う人には、「今日は雨だから遅くもう一度並んだら買えるかも」と。
今日は切れ目なしに売れ続く。
「しまった」、もうないのに売ってしまった。
まりやの弁当の仕組みは注文を聞いて、あらかじめお金を頂いて番号札を渡し、隣の窓口で弁当を提供する。
注文が先行するから、品物がなくても注文を受け付けるおそれがある。
二人は空の注文になってしまった。並んでいるお客さんに「60番さんすみません、カレーが切れてしまって、お魚弁当10円引きますからいかがですか」と恐る恐るうかがう。もう一人はお金を返すことになった。
カレーが切れると、後はゆっくりのペースで進む。窓口でおじさんが「俺、フランスに行くんだ」と。
この人は何度かフランスに行っているらしい。「何しに行くの」。作詞と演奏をするためらしい。
この間は競馬を見に行ってタクシーにぼったくられたらしい。
閉店の窓を閉めかけたら、常連が「ある?」とのぞく。残っていた品物がほぼ注文と符合したので、少しご飯をおまけしておしまいにした。雨にしては忙しかった。
一言、私達ボランティアはおじさんにおいしい食事を提供したいというキリスト教精神でしています。
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