名前は「まりやののり弁の大盛りだ」(2018年11月21日)


 時々弁当を買いに来るおじさんは、大概酔っぱらっているが、威勢が良くて、キリスト教を良く褒めてくれる。そして自分の名前は「まりやののり弁の大盛りだ」とご機嫌だ。大盛りは一回では食べきれないから明日の朝に半分食べると、大盛りを買う理由を解説してくれる。
 この大盛りは他所では特大に相当するだろう。430グラム入っているが、今は400グラムにしている。お米の入荷次第で盛る分量を調整する。お米が沢山集まる場合は多くして在庫を調整するのだ。基本的に絶対量が多いから30グラムの減少はおじさん達にも問題にはならない。中には卵焼き弁当の大盛りとのり弁の大盛りを買う人がいる。二つで800グラムだ。持つと結構どしっとする重さだ。これなども2度か3度に分けて食べるのだろう。今年の夏は暑さが激しかったから、大盛りを注文する人も中盛となってしまった。10月末から急に涼しくなり、11月は寒い日もあるようになってきて、ぼちぼち大盛りの人が増えてきた。食欲が増してきたのだ。また寒くなれば、体がカロリーを欲するから空腹感の刺激で大盛りがほしくなるのだ。大盛りが立て続けにあるとおかまの飯は瞬く間に減ってしまう。本当に食欲の秋なのだ。
 サラリーマン風の人が買いに来た。のり弁の普通を注文した。「出張ですか」と尋ねると、取手の方だが、明日早いからこちらに泊まるらしい。山谷のホテルは安いからいろいろな用途に利用されているようだ。