片隅で (2020年4月19日)
パンデミックが心配されるコロナ肺炎の世界的な注目の世間において、一つの小さな命が生き延びようと必死に歩んでいる。その親二人も一生懸命に支えている。片方の耳にはこの感染病のニュースを聞き漏らすまいとそして万全の準備で感染しないように頑張っている。
毎日感染者が報道され、その数に一喜一憂している。いっぽ(犬のあだ名)にも私は一喜一憂している。今朝のエサの食いつきが良ければ喜び、悪ければ失望だ。食わないと「お前死ぬぞ」と激励しても、犬は食べたくなければそっぽを向く。肝臓と腎臓が相当悪いからもう食べたくないのだろう。ほぼ毎日私が点滴をしてあげる。肝臓の薬だ。これで少しは持っているのかもしれない。人間も食えなくなれば点滴になる。
私にはなにはおいても今はこの小さな動物の命が大切なのだ。できるだけ延命させてあげたいと願っている。コロナは広がっている。死者も増えている。死者の家族は気の毒だ。医者も必至だろう。私や関係者は今のところ無事だが、先はわからない。感染経路の不明が増えているから、どこで感染するか予測がつかない怖さがある。私は年だからかかって死ぬなら仕方がないと覚悟はしているが、できるだけ感染しないようにがんばり、小さな命の延命に努力している。今朝も魚や肉や缶詰を用意しても、ちょっとだけ食べて部屋の隅の方で一日の寝る態勢に入っている。